不倫の証拠をもみ消した夫と夫を信じられなくなった妻……仮面夫婦のその結末は? 男と女のトラブル
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こんにちは。らむねです。
不倫をされた側の多くの人は、その時の傷がなかなか癒えず、疑心暗鬼と自己嫌悪を繰り返しながらどうにか乗り越えようと頑張っています。
不倫をした側は、その時の話が終われば次に進めると思っている人もいるかもしれませんが、不倫をされた側はそうはいかず、気持ちの整理がつかずに長い時間苦しんでいるのです。
今回は、不倫をした上に嘘をついた夫とその妻のお話です。

不倫の証拠をもみ消した夫と夫を信じられなくなった妻……仮面夫婦のその結末は?

片桐花さん(37歳)は、夫・誠さん(37歳)と結婚5年目。3歳の子どもが1人います。
誠さんが浮気をしていることが分かったのは、花さんが妊娠中のことでした。精神的に不安定だった花さんは、理由もなく常にイライラ……。
誠さんは、花さんがイライラしているのは妊娠中特有の症状だと頭では分かっていましたが、早めの里帰り出産を勧めました。
花さん自身も、このまま家にいても夫婦仲が険悪になるだけだと考え、誠さんに言われるまま実家に帰ることにしました。

里帰り出産と言っても、花さんの実家は自宅から高速を使えば30分の場所。最小限の荷物で実家へ帰り、何か必要なものが出るたびに散歩がてら家に荷物を取りに帰っていました。
ある平日の夕方、花さんは化粧水ストックを取りに家に帰りました。家の中は意外とキレイに片付いていて、誠さんがそれなりに家事を頑張ってくれていることに花さんは感謝しながら(せめてゴミくらい捨てていってあげよう)と、部屋のゴミを回収することに。すると、寝室のゴミ箱から使用済の避妊具が出てきたのです。

驚いた花さんは、集めていたゴミをその場に置いて、実家に戻りました。
帰り道、(ゴミをあの場所に置いてきたのは間違いだった)(何事もなかったように戻せばよかった)(あれは、一人で使ったものかもしれない)など、頭の中でいろいろな考えがぐるぐると周り、それと同時に「お腹の子どものためにも浮気なんて許せない」と怒りの感情がこみあげてきていました。

妻に浮気がバレたと知った夫は

家に帰り、花さんが浮気の証拠を見つけたことを知った誠さんは、とっさに証拠のゴミを集積所に捨て、スマホに残っている浮気の証拠を全て消去しました。
何か言われても、しらばっくれよう。証拠を残さなければバレるはずがないと、準備をして花さんが浮気について追及してくることに備えました。

花さんが誠さんに連絡をしたのは、3日後のことでした。
花さんがラインで「浮気の証拠を見つけました。話し合いがしたいです」と、1文送ると、誠さんは、「え? 誰の?」と返事をしてきたのです。
花さんは、状況を詳しく説明し、「浮気」についてしつこく追及。
しかし、誠さんは「見間違いだ」の1点ばり。しまいには「その証拠見せてよ。妊娠中で不安定なのは分かるけど、ちょっとしつこい」と逆ギレしたのです。さらには「浮気もしてないし、俺は花と夫婦としてこれから子どもが産まれることを楽しみにしているのに、そんなこと言って、どうしたいの?」と、質問返しをしてくる始末。
次の日に家に帰り、誠さんに証拠を突き付けようと思いましたが、家の中のゴミはもちろん捨てられていて、誠さんが見せてくれたスマホにも怪しいやり取りは一つもなく、完全に証拠隠滅されていました。
使用済みの避妊具があったのは確かな事なのに、気が動転していた花さんはそれを写メすることもできず、証拠は何もない状態になっていました。

誠さんは「浮気はしていない」の一点張り。誠さんが嘘をついているのは明らかでしたが、生まれてくる子どものことを思うと離婚はしたくない……
何より誠さんが「子どもを楽しみにしている」と言っている言葉に押され、この話は花さんの勘違いだったということで終わらせることになりました。

ずっと夫を信じることができずに

花さんは子どもが産まれてからも、誠さんを信じることが出来なくなっていました。
誠さんは、スマホのロックも外してくれていて子育てにも協力的でしたが、連絡なしに終電以降に帰って来た日や、休日出勤に出かけていくたびに花さんは「浮気かも」と疑心暗鬼に襲われ、そしてそんな自分に対して自己嫌悪に陥り苦しんでいました。

表向きには普通に過ごしていましたが、家のゴミ箱で使用済の避妊具を見つけた瞬間のことが昨日のように思い出され、夜一人で泣くことも何度もありました。

ある日、誠さんのスマホに再びロックがかかっていることに気が付きました。ソファに座り、ずっとスマホをいじっている誠さんを見て、花さんは
「誰とラインしているの?」「どうしてスマホにロックするの?」
と激しく追及……。
イライラと、「また浮気してるんじゃない?」など嫌味を言うようになってしまったのです。

誠さんは
「プライバシーもあるし、スマホにロックはセキュリティ上ふつうのことだ」
と言い
「精神的におかしい」「いい加減にしてくれ!」「もう限界だ」
と、突き放すようなことを言うようになったのです。
花さんは「離婚したくない」とそのたびに泣き、誠さんは「お前、おかしいぞ」と家を出て帰って来なくなりました。

花さんは、離婚はしたくないけれど、誠さんを信じることが出来ずに苦しんでいました。どこにいるかもわからず、浮気をしているのかしていないのかも分からないこの状況をどうにかして変えたいと……。
そして、誰にも相談できない中、探偵に誠さんの行動調査を依頼することにしました。

仕事帰りの誠さんの行動を調査したところ、誠さんは単身用マンションに帰って行っていました。そこにはもともと女性が住んでいて、帰りの遅い誠さんを、女性は部屋着で迎え入れていました。

別の日には2人でスーパーへ買い物に行っている姿を確認。2人が不倫関係にあることは明らかでした。

花さんはその結果を見て、絶望していましたが、それでも「別れたくない」ので再構築を選択するそうです。そして
「ずっとモヤモヤしていた気持ちが晴れた」
と言い、これからは不倫を辞めてもらうために女性から慰謝料請求等をすると言っていました。

最初に浮気が発覚した時に、花さんは浮気の証拠を掴むことが出来ず、完全に証拠隠滅をされて嘘をつき続けられていました。
花さんはその嘘にずっと苦しみ続けていましたが、これからは証拠を盾にして誠さんに丸め込まれることなくしっかりと自分の望む方向に動いていくことができますね。

(2020.04.14)

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